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2019.06.18

海ごみゼロアワード「伊那食品工業」に審査委員特別賞!

6月17日(月)、東京の笹川平和財団 国際会議場で「海ごみゼロ国際シンポジウム」が開かれました。環境省と日本財団の共同事業で、海洋プラスチックごみ対策に関する企業・団体の優れた取組や学術研究の成果などを紹介し、国内外に発信するものです。

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プログラムの1つとして行われたのが「海ごみゼロアワード」の表彰式です。「海ごみゼロアワード」とは、海洋ごみ対策に関して、全国から優れたモデルとなるような取組を募集・選定・表彰するものです。最優秀賞には、特定非営利活動法人 荒川クリーンエイド・フォーラムの「流域一丸! 荒川クリーンエイドで河川/海洋ごみソリューション!」(ゴミを拾うことを通じて自然豊かできれいな河川を取り戻す活動)が選ばれました。

そして、伊那食品工業(長野県伊那市)の「脱プラスチックに貢献する可食性フィルムの研究開発」が、審査委員特別賞を受賞しました!

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評価対象となったのは可食性フィルム・・・つまり「食べられるフィルム」です。伊那食品工業といえば「寒天」ですが、その寒天を材料にフィルムを開発しました。

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その特徴は、お湯や水に溶けること。2005年から開発を本格化させ、現在は溶ける速さなどの特徴が異なるフィルムを、およそ10種類開発しています。そして、調味料を入れる袋などに使われています。

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袋ごと溶けるので、粉末を袋から出す必要がなく、ごみが出ません。

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伊那食品工業では、この開発により、年間およそ100トンのプラスチックごみの削減に成功したといいます。また食品だけでなく、医薬品、農業用品、化成品など、さまざまな分野での利用拡大を目指しています。

海なし県の信州から、海洋ごみ問題の解決の糸口を探る、伊那食品工業。その研究開発に、今後も注目していきましょう!

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その他の受賞団体

アクション部門

環境大臣賞:兵庫県立神戸商業高等学校 理科研究部

 海岸漂着ゴミ回収と海洋ゴミの漂流ルートについての調査研究

日本財団賞:誇れるふるさとネットワーク

 一人の100歩から100人の一歩へ「拾い箱」プロジェクト

イノベーション部門

環境大臣賞:花王株式会社

 「詰替え」から進化した「付け替え」へ 〜スマートホルダーの提案〜

日本財団賞:株式会社ワンワールド・ジャパン

 分別いらず、海ゴミから燃料が作れるリサイクル装置

アイディア部門

環境大臣賞:任意団体 Litterati Japan

 SNSを活用したクリーンアクションLitteratiの普及により、データ×アートでポイ捨て問題を解決する

日本財団賞:特定非営利活動法人 アーキペラゴ

 うどん県からはじめる脱使い捨てプラスチックボトルの取り組み

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