甲子園球場で 飯山高校 vs 仙台育英の試合がおこなわれた翌日の8月10日・・・長野市内でも、高校生たちの熱き戦いが繰り広げられました。その名も「スポGOMI甲子園 長野県大会」!
スポGOMIとは「スポーツごみ拾い」の略。チームで力を合わせて、制限時間60分以内に定められたエリアでゴミを拾い、その質と量をポイントで競い合う、環境に最も優しいスポーツです。日本財団 海と日本プロジェクトでは、スポGOMIの高校生大会「スポGOMI甲子園 全国大会」を9月に東京で開催する予定で、その地区予選として長野県大会がおこなわれました。(後援:長野グリーンシティライオンズクラブ)
エントリーしたのは11チーム33名! 第一学院高校より「清風明月」「まちだ」「いけだ」。長野日大学園より「レオクラブA」「レオクラブB」。長野商業高校より「長商デパートA」「長商デパートB」。屋代高校「爆破組」。上田東高校「team KOSUZU」。そして「佐久長聖高校」「日本ウェルネス高校信州筑北校」です!
まずは、海と日本プロジェクトin長野県実行委員会から大会の趣旨説明。
「このスポGOMI甲子園は、日本財団 CHANGE FOR THE BLUEの一環です。海洋ごみの8割は、内陸から来ていると言われます。長野県は海なし県ですが、川で海とつながっていますので、私たちの周りのゴミは、川を流れ、海を汚染する可能性があります。そうなる前に、1つでも多くのごみを拾いましょう」などと説明がありました。
次に、長野日大学園の代表による選手宣誓!
「スポーツマンシップにのっとり、正々堂々とゴミを拾い、信州の川を汚さず、美しい海を守ることを誓います!」と、力強く宣誓しました。
全員でこぶしをあげ、「チェンジ・フォー・ザ・ブルー!」と発声。それを合図に、競技スタートです!
各チーム、街へ散らばっていきます。
競技エリアは、長野駅の善光寺口周辺から善光寺周辺まで。東は長野中央警察署周辺まで。三点を結ぶ、大きな三角形の範囲内です。
拾ったごみの重さに伴い、ポイントが得られます。ポイントはごみの種類によって異なり、100グラムあたり、可燃ごみ10ポイント/不燃ごみ5ポイント/ビン・缶10ポイント/ペットボトル50ポイント/たばこの吸い殻50ポイントです。
各チーム、大人の審判員が1名ずつ同行しました。
炎天下の中、選手たちは道路の隅々まで目を光らせ、次々とごみを拾っていきます。
▼感想アンケートより
「いつも何気なく歩いている道路にも、吸い殻などのごみが多かった」「歩きたばこは禁止なのに、吸い殻が多いのはなぜ?」「自販機の近くにはペットボトルが多かった」「ビニール袋をたくさん拾った」「側溝や排水溝にごみが溜まってた」
各チーム、たくさんのごみを拾い、晴れ晴れとした表情で会場に戻ってきました。
▼感想アンケートより
「自分の住む街をキレイにできて嬉しかった」「思ったよりもごみが多かった」「スポーツとして楽しむことができた。時間があっという間だった」「ごみをたくさん拾うと、とても気持ちよかった」「仲間との絆を深めることができた」「これからは絶対にポイ捨てをしないようにしたいし、ごみがあったら拾いたい」
厳正なる採点の結果、日本ウェルネス高校信州筑北校が優勝を勝ち取りました! ごみが多そうな場所を予測し、効率よく回るにはどうすれば良いか考えて挑んだところ、その作戦が見事にハマったそうです。やんちゃな男子3人組ですが、「ごみを拾っている時に、地域の方からお礼の言葉をかけられたことが凄く嬉しかったです」と感想を語っていました。
3人は、9月23日(月)に東京都内で開催する「スポGOMI甲子園 全国大会」に長野県代表として出場します! 持ち前のパワフルさで、東京の街をキレイにしてきてくださいね。健闘を祈りましょう!