10月14日(日)、長野市の清泉女学院大学で、「さばける塾in長野」が今年も開催されました。抽選で選ばれた12組24人の親子が参加しました。
講師はテレビでもおなじみ、クッキングコーディネータの浜このみ先生。
「さばける塾」とは、多くの人に魚をさばけるようになってもらい、さばくことの楽しさ、魚のおいしさ、海への感謝などを広めるイベントです。今回さばく魚は、今年は豊作だと言われている秋の味覚「サンマ」です。
まずは「さばき方」のレクチャー!
「買ってきたサンマは、さばく前によ~く水洗いしてくださいね。実はサンマには“腸炎ビブリオ菌”が付いている事があり、この菌は塩気が大好きなので、放っておくと繁殖してしまいます。サンマに中ったなんてことにならないように、よくお水で洗い流してください」と、浜先生。
水気を拭き取ったら、頭を落とし、肛門の部分まで腹をさばきます。(この時、新聞紙の上でさばくのがポイントです)
腹をさばいたら、内臓を取り出します。(内臓は新聞紙にくるんで、まとめて捨てることができます)
もう一度水洗いしたあと、半身を骨に沿って切ります。
裏返して残りの半身を切り、最後に腹骨を取ると三枚おろしのできあがりです。
みんなも上手に「さばける」かな?
参加者の皆さんも、親子でサンマをさばきます!
三枚おろしのコツについて、「骨のギリギリの部分に包丁を入れて、”骨に当たる音”が聞こえるくらいが正解」と、浜先生。
子ども達は「ガリガリいってる!」と声をあげながら、一生懸命に包丁を入れていました。
「サンマのコッペサンド」と「サンマの棒寿司」を作ります!
さぁ、さばいたサンマで、浜先生オススメの おいしいランチを作りましょう♪
塩コショウをして薄く小麦粉をまぶし、オリーブオイルで両面カリッと焼きあげます。
コッペパンにレタス、塩もみした大根の千切りをしいてヨーグルトソースをかけ、サンマをはさみ、キュウリやミニトマトをトッピング。サンマのコッペサンドの完成です!
もう一品、サンマの棒寿司を作ります。カリカリ梅と少量の砂糖を混ぜ込んだ酢飯の上下にサンマを置き、ラップで包んだ上から簀巻きでぎゅっと押さえて巻きました。
この日作った料理は、サンマのコッペサンド、サンマの棒寿司のほかに、エノキタケのたらこのスープ、季節のフルーツシュワシュワゼリー。
エノキタケやリンゴ、シャインマスカットなど信州の食材をふんだんに使ったメニューになりました。
カフェテラスで 「いただきます!」
「おいしい!」の笑顔があふれ、全員が完食。小学生の子どもと一緒に参加した母親は「サンマをパンで挟んだことが無かったけれど、とてもおいしい。子どもと一緒にまた家庭でも作ってみたい」と言っていました。「やってみると思っていたより難しくなかった。参加して、さばけるようになって良かった」との声も。
自分でさばいた魚料理をきっかけに、海と親しむ「さばける塾」。受講した親子には、浜先生よりさばけるマスターの認定証が贈られました!
「魚には色々なさばき方があるけれど、今回紹介したシンプルなさばき方でも十分きれいにさばけることがわかったかと思います。これからもどんどんトライしてくださいね」との浜先生からの呼びかけに、子どもたちは「他の魚にも挑戦したい!」と笑顔で語っていました。