信州夢街道フェスタ2018

2018-6-15
海と日本PROJECT in 長野

信州夢街道フェスタ2018が6月9、10日、松本市の信州スカイパーク内にある「やまびこドーム」で開かれました。地元長野県をはじめ県外からも多くの自治体が参加し、各地の観光や文化、特産品などを紹介するブースが並びました。

やまびこドーム

「海と日本PROJECT in 長野」のブースでは、今年のテーマである「塩」にちなんだ資料を展示しました。日本海沿いの糸魚川(現在の新潟県糸魚川市)から内陸の信州・松本まで塩を運んだルート・通称「塩の道」と呼ばれる「千国街道」を解説したパネルや、牛や馬に履かせたとされる「わらじ」、人が背負った背負子(しょいこ)など、海の恵みを運ぶための苦労を知る道具も展示しました。 

海と日本プロジェクト ブース

会場内で「海さがし」!

イベントが開かれた「やまびこドーム」は、信州まつもと空港に隣接する公園内にあり、長野県産のカラマツ材で出来た木造の建物です。ドーム内は直径100mほどで、各ブースをのぞきながら巡るにもちょうど良い広さです。そこで、海ちなんだブースを探して散策してみました。

 さしみわかめ

海の中で揺れる姿が想像できそうなほど長~いワカメが並んでいたのは静岡県の御前崎観光協会。

明太子

ご飯のお供にぴったりの明太子が人気だったのは福岡・博多や北海道、愛知県からはサバ寿司や海鮮を使ったせんべいなども人気でした。

鯖寿し

また、能登半島のブースには、海岸の塩田で作る昔ながらの揚げ浜製法の塩、隣県・新潟県の佐渡市・上越市の観光航路連携協議会では「佐渡たらい船娘」による観光PRが注目を集めました。

能登半島の塩

人の力で塩を運んだ時代と違い、空路や陸路などの交通網が発達した現代だからこそ、全国各地から多彩な海の幸が手に入り、海辺へも気軽に旅に出られるようになったのですね。 

さらに海とのつながりを求めて歩いていると、長さ2cmほどの小さな“宇宙人”と遭遇しました!

富山“宇宙人”ホタルイカの丸干し

良く見たら(…いえいえ、良く見なくても)小さなイカということが分かりました。

富山県のブースです。

富山の小さなイカといえば、ホタルイカ。

そうです。これは富山湾で水揚げされたホタルイカの丸干し(煮干し)です。

富山 川口さん

特産の白エビのかまぼこなどとともに販売していた富山県射水市の川口食品代表・川口哲昭さんに伺ったところ「この丸干しは、信州では昔から食べられていたものですよ」とのこと。古くから、海のない信州には塩漬けや干物などで海産物が運ばれて来ましたから、ホタルイカもそのひとつなのでしょう。

さらに伺ったところ、このホタルイカの丸干し。信州ではフキと組み合わせて煮物で食べられてきたのだそうです。

煮物差し替え画

富山の早春の風物詩として知られるホタルイカ漁の解禁は毎年3月頃。

丸干しは水揚げ後に釜茹でして乾燥させて作るため、日数がかかります。現在は衛生面等に配慮して、乾燥は機械で行うそうですが、かつては、じっくりと天日干し。そうして丸干しが出来上がる頃、信州はフキが採れる季節となって、この2つを炊き合わせた「ホタルイカとフキの煮物」が食べられてきたようです。

「さっきもね、フキと一緒に煮るんだと言って、わざわざ買いに来てくださった方がいましたよ。信州ではホタルイカとフキの煮物をするという話は聞いていましたが、実際に作る方から話を聞いて納得できました」と川口さん。

 保冷技術や交通網の発達によって、内陸でも鮮魚が食べられる現代ですが、海の幸が手に入りにくい時代でも、煮干しと地元の旬の素材とを組み合わせ、故郷の味として食べてきた先人の知恵から、改めて海とのつながりを知ることができました。

富山 かまぼこ

鯖寿し2

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