レポート
2023.08.02

信州イカ調査隊➁森の保水力調査

海と日本プロジェクトin長野の小学生向け海洋学習プログラム「信州イカ調査隊」。長野県と海のつながりを学ぼうとフィールドワークに訪れたのは、飯山市鍋倉高原森の家です。ブナの森が広がる自然豊かな場所。講師を務めた森の家の青木大河さんからは、「ブナの特徴は、水をため込む力、保水力です」と説明がありました。

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それでは森と海の関係は?それを調査するため、一行はさっそく森の中へ。青木さんからは「海の水が雲になり、森に雨が振って水をためて、山の栄養分とともに川に流れ、海へと注がれるのが水の循環です。」と説明がありました。

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ここでは森がもつ保水力を調査する実験を行いました。ふかふかの腐葉土をスコップで掘り起こし、そこに水を流し込みます。すると、まるでスポンジのように水を吸収することが分かりました。「水がジャーと流れても水はポタポタとしか落ちないのがすごい」と児童たち。

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ブナの森は緑のダムとも言われていています。世界的に見ても降水量の多い日本にあって、国土を洪水から守ってくれているのがこうした樹木の保水力です。

IMG_0855それは同時に水資源を木が貯め込んでいるということで、日照りが続いたとしても、樹木は吸い上げた水を今度はゆっくり土壌に浸透させ、栄養を含んだ水となり川へと流れていきます。IMG_0859

信州イカ調査隊メンバーは信州の豊かな自然の役割や大切さを学び、海の調査へと活動に向かっていきます。

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