天竜川調査隊・森の調査①

2019-8-13
海と日本PROJECT in 長野

海と日本プロジェクトin長野 オリジナルイベント(小学生の学習活動)「信州の森から海へ ~天竜川調査隊~」! 7月30日に、結団式と「川の調査」をおこないました。

前回(7月30日)の様子はコチラ

翌週の8月5日、今度は「森の調査」のため、大鹿村にやってきました。

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まずは開会式です。

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学習をサポートする信州大学生と、安全を見守る看護士が自己紹介しました。

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隊員たちは、前回の学習で掲げた「理想の海」を思い出すことから始めます。

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駒ヶ根チームの理想は「ゴミが少なくて生き物がたくさんいるきれいな海」。伊那チームの理想は「きれいな水/ゴミがない/生き物がたくさんいる」。喬木チームの理想は「魚がいてごみが流れていない安全できれいな海」でしたね。

今回、海につながる「森の役割」について教えてくれるのは、中部森林管理局・大鹿森林事務所の南坂節子森林官です。

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大鹿村には、天竜川の支流・小渋川が流れていること。1961年に土砂崩れや土石流で多くの犠牲者が出た「三六災害」が起きたことなど、まずはこの地域の概要を勉強しました。

続いて、森林の機能に関する実験です。

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普通の土(左)と、森の腐葉土(右)に、雨のように水を降らせてみると、どのような違いが見られるでしょうか。

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普通の土(左)は、表面が洗われるように流れていきますが、腐葉土(右)は水を蓄えました。

森には雨水を蓄える貯水機能があり、「緑のダム」と呼ばれるそうです。これによって、水は少しずつゆっくりと川に流れていきます。一方、森がなければ雨水は勢いよく流れ、土や石を削り、大量の泥水となります。そのような泥水が一気に海へ流れ込むと、海水が泥でにごり、海底が泥で埋まってしまいます。コンブや魚などが住めなくなることもあるそうです・・・。

次に、「森は海の恋人」という言葉について教わりました。

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例として語られたのは、宮城県や愛知県などの漁業関係者の話。森から流れ出る水は、栄養分が豊富で、海の生態系を育みます。また、魚や貝などを養殖するためにも重要です。そのため、漁業関係者が内陸の山へ出かけて植林活動をおこない、健全な森林の保全に取り組んでいるケースもあるそうです。森・川・海がつながっていることを学びました。

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森の恵みに感謝し、健全な森・川・海を守る思いを込めて、間伐材で「お箸」を作りました。

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みんな上手に、マイ箸が完成!

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来月の「海の調査」では、このお箸を使って、おいしい海の幸をいただきましょう♪

つづく

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