海洋ごみ問題を考える「サンタカンパニー」オンラインアニメ上映会

2021-2-15
海と日本PROJECT in 長野

今、世界の海で大きな問題となっている海洋ごみについて子供たちに楽しく学んでもらおうと日本財団「海と日本プロジェクト」は、海洋ごみ問題を題材としたアニメ『サンタ・カンパニー~真夏のメリークリスマス~』を制作しました。これは日本財団「海と日本プロジェクト」がオールジャパンとして“これ以上海にごみを出さない”という社会全体の意識を高めるムーブメントを起こすため、産官学民で連携して海洋ごみの削減モデルを作り、国内外に発信するプロジェクト「CHANGE FOR THE BLUE」の一環として実施。

海洋ごみ問題を学ぶアニメ「サンタカンパニー~真夏のメリークリスマス~」オンライン上映会

海と日本プロジェクトin長野では、このアニメを使ったイベントを開催。今年はコロナ禍でもありZOOMを使用したオンラインインベントとして開催しました。司会を務めるのは、推進リーダーを務める長野放送の汾陽美樹アナウンサーです。参加したのは、園児から中学生1年生までの14人とその親の合わせて22人です。

イベント冒頭、汾陽アナウンサーから「今年の夏、海に遊びに行った人」と質問。「新潟県上越市の日本海に行った」と何人かが発言してくれました。上越の海は、信州の海と称されるほど、長野県北部地方のみなさんに親しまれている海です。汾陽アナウンサーは話を受け、「実は、その日本の海が今、とても大きな問題を抱えていて、それについてみんなで考えようというのが今日のイベントの狙い」と説明ました。続いて「海に囲まれた日本は、その恵みをたくさん受けています。楽しく遊んだり、魚を食べたりと、海は私たちの生活を支えてくれています。長野県は山に囲まれ海はありませんが、日本一長い川、千曲川で海とつながっています。その海に今、大きな変化が起きているんです。そのひとつが、海に流れてしまうごみ問題。海のまわりだけではなくて街のごみが海にながれてしまい、海の生き物たちがとても困っているの。海にごみを出さないために 私たちに何ができるか。そんなことを思いながら、ぜひアニメを見てもらえればと思います。」と話してから、アニメの上映をスタート。

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パソコンやスマホからアニメを見つめるこどもたち。その表情はとても真剣です。海にごみを出すことによって海の生き物に被害が出てしまうことやごみを出すのが我々人間であること。また、それを出さないようするのも人間であり、ひとりひとりの行動や意識で海洋ごみ問題は解決できることを学んだ子供たち。アニメ上映会後は学びを深めようとクイズ大会を実施。

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司会を務める汾陽アナウンサーから3つの質問。

第1問…海にあるゴミのうち、陸からきているものは何%くらい?

A 10% B 50% C 80%

答えはCの80%くらい。

事前に配布した資料に書かれていたのでバッチリ理解。これは全員正解。さすがです。

実は日本では海にあるゴミのおよそ8割が街で捨てられて、川などを通って、海に運ばれています。特に、台風や大雨が降った時には、大量のゴミが川の流れと共に海へ出ていきます。長野県に海は無くても、川を通じて海にごみが運ばれているんです。だから、みんなもごみをポイ捨てしてはいけないよね?と説明しました。

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第2問は海のプラスチックゴミは、何年くらいで分解されるか、第3問は、1人の人が出しているプラスチックゴミの量は、日本は世界で何番目に多いかというもの。これは、意見が割れました。答えは、第2問が数百年以上。第3問が2番目に多い。特に日本人が出すプラスチックごみの量が多いことに驚いた様子でした。

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海洋ごみが身近な問題であることを理解

クイズ大会後は、イベントの感想を話してもらいました。

りなちゃん(小4)「いつも私たちが出しているごみでこんなにひどいことになっていると気づいたのであまりごみをださないようにリサイクルしたり、必要のないものは使わないようにしたい」

あゆちゃん(小4)「私たちが知らない間に海がこんなに汚れているとは知らなかった。そのためにちゃんと分別したい」

りゅうくん(小4)「僕たちが知らない間にプラスチックがたくさん捨てられているので分別したりリサイクルしたりするのが大切」

みんな海洋ごみ問題を自分事としてとらえてくれたようです。長野県には海はありませんが上流県に住む者の責任として海をきれいにしていこうと考えるきっかけとなりました。最後は画面越しにみんなで記念撮影。オンラインで楽しく学んだ時間を過ごしました。

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イベント終了後 さっそく…

イベント後、ある親御さんからこんな感想をメールでもらいました。

「長男(9歳)は途中参加でしたが、鑑賞後我が家のごみの分別状況をチェックしたり、買い物時にペットボトルではなく紙パックの飲料を勧めてくるなどいい意味で影響された部分が多かったようです。同時に身の回りのプラスチック製品の多さに驚いたようでした。どうしてここまでプラスチックが多いのか、減らすにはどういうアクションが必要なのか、子供なりに少し気になった様子でした。この辺り、親も一緒に考えながらかみ砕いて教えてあげたいな~、と感じました。」

さっそく行動に移す姿は、素晴らしいです。こうした気持ちや行動がひとりでも多く広がるように海と日本プロジェクトは2021年度も引き続き活動していきます。

  

作品紹介

作品名:サンタ・カンパニー ~真夏のメリークリスマス~

声優:戸松遥 釘宮理恵 山下まみ 古谷徹 佐藤正治

主題歌:STU48「独り言で語るくらいなら」

原作・監督・脚本:糸曽賢志 

アニメはインターネットで公開されています。ぜひご覧ください。こちらをクリック! 

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